タイトル | 量子不変量の関係式 |
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開催日時 | 2022年7月21日 16:30 - |
主催者 | |
講演者 | 森祥仁 氏(東北大学) |
場所 | |
内容 | 今回の講演では量子トポロジーについてお話ししようと思います.量子トポロジーとは3次元多様体の量子不変量を研究する分野で,代表的な不変量として Witten–Reshetikhin–Turaev (WRT) 不変量があります.この不変量は量子群と呼ばれる代数の表現を用いて構成される点が特徴的です.しかし,WRT 不変量は量子群を十分に活用できているとは言えません.というのも,WRT 不変量は WRT 関手の線形和として定義されますが,整数でない複素数で添字付けられる表現に対しては WRT 関手が 0 になるからです.Geer, Patureau-Mirand, Turaev は非整数で添字付けられる表現を使えるような関手(CGPT関手)を構成し, Costantino–Geer–Patureau-Mirand が CGPT 関手を用いて3次元多様体の新たな不変量を構成しました. 講演の前半では上述した不変量を紹介し,後半では WRT 関手と CGPT 関手の関係式について講演者が得た結果を紹介しようと思います. |
資料 | |
URL | https://sites.google.com/view/keio-rikadai-online-seminar/ |