進路

卒業後の進路

歓迎されるより高度な数理科学の知識

数理科学科では、卒業後、大学院修士課程に進学する学生が多数います。その進学の動機としては、奥深い数理科学のさらに進んだ研究を目指すというのが最も多いようですが、必ずしもそればかりではありません。より高度な数理科学の知識が、企業や教育の現場においても歓迎されるからです。
就職に関しては、各企業に就職した卒業生の活躍もおおいに貢献し、数理科学科の卒業生は「柔軟な発想と広い視野を備えている」、「抽象的・本質的なもののとらえ方ができる」といった定評ができており、幅広い職種の企業から数理科学科の卒業生が歓迎されています。実際、卒業生の就職先は、電気機器などのメーカー、鉄道、コンピュータ・ソフトウェア、銀行、保険、商社、製薬など多岐にわたっています。
また、数理科学科で教職科目を履修して卒業すれば、中学校・高等学校教員の1種免許(数学、情報)が取得できます。この免許を生かして、毎年数人の卒業生が中学あるいは高校の数学教員を志します。
学部卒業生の進学・就職の割合は年ごとに異なりますが、大まかに言って進学と就職が同じくらいの割合です。

    • 進学
    • 学校推薦
    • 自由公募
    • 職員・公務員
    • その他
  • 2019年度学部卒業生

    2019年度学部卒業生
    計57名

  • 2020年度学部卒業生

    2020年度学部卒業生
    計46名

  • 2021年度学部卒業生

    2021年度学部卒業生
    計51名

修士課程修了者を採用したいという企業も多く、修士課程修了者の就職状況も良好です。近年では、中学・高等学校の教師になることを希望する場合は修士課程を修了した方が有利です。

    • 進学
    • 学校推薦
    • 自由公募
    • 職員・公務員
    • その他
  • 2019年度修士修了生

    2019年度修士修了生
    計35名

  • 2020年度修士修了生

    2020年度修士修了生
    計23名

  • 2021年度修士修了生

    2021年度修士修了生
    計24名

*「その他」には、公務員試験受験希望者等を含みます。

企業は、数理科学を学んだ人材を求めています

企業からの求人は例年数多くあり、そのうち学校推薦を希望している企業も多くあります。主な学校推薦企業は、

NTTデータ、大日本印刷、日立、東芝、富士通、日本電気、沖電気、IHI、キヤノン、日本ユニシス

などです. 但し、数理科学科の学生が希望することの多い金融や保険会社は学校推薦という制度自体を採用していないこと、また、学校推薦という制度に伴う制約を望まない学生が多いため、数理科学科では学校推薦よりも自由応募で就職する学生数の方が多くなっています。
主な就職先は以下の通りです。

NTT先端技術総合研究所、三菱東京UFJ銀行、りそなホールディングス、三菱UFJモルガンスタンレー証券、あいおいニッセイ同和損保、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上あいおい生命、アクサ生命、日本経済新聞社、新日鐵住金ソリューションズ、JALインフォテック、津田駒工業株式会社、ネクサス、(株)SHIFT、SBIトレードウィンテック、日興システムソリューションズ、アストロ数理ホールディングス、千葉県庁など

就職活動についての学生のコメント

業界や業種を問わず、企業は数学や統計学を学んできた学生を必要としている傾向にあると思います。もちろん数学や統計学の知識を使う企業では直接役に立つ場面も多いと思いますが、全ての業界において難しい事象を捉え、納得がいくまで考え、アウトプットし、同時に他者にわかりやすく伝えるという一連の流れを学生の間に多くしていることは企業から評価されると思います。また面接では、笑顔でしっかりと会話することを意識し、学生時代にしてきたことを堂々と伝えられれば良いと思います。
(2017年度学部卒業、銀行就職)

近年では、数理科学の素養を持った学生の需要が高まっていると言われており、実際、金融やICTの分野で多くの卒業生が活躍されています。しかし、数学は抽象的であり、使える範囲が限定されないので、もっと幅広い分野に応用することができるはずだと思います。私は自身が興味を持った業界で何を求められているかといったことに加えて、数学の研究によって培った力を如何に活用できるかと考えていました。そのことが結果として、面接などにおいて説得力を持って伝えることの鍵になったと思っています。
(2016年度修士修了、物流会社就職)

インターンシップ・交流会などの情報

「数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野・異業種研究交流会(研究交流会)」は、数学・数理科学専攻の博士課程学生をはじめとする若手研究者と産業界を含む異分野の方々との「双方向の交流の場」として2014年から開催しております。
若手研究者の皆様に、諸科学や産業への応用展開のような数学の思わぬ力を発見してもらうことや、産業界を含む様々な分野で活躍できる場の存在を認識してもらうことが主たる目的です。
高等学校、大学を含む教育・研究機関の教職員や企業関係者の皆様にも、産業界における数学・数理科学やその知識を有する人材のニーズを把握してもらうことも目的の一つです。

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