タイトル | Adiabatic theorem for fermions on a lattice |
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開催日時 | 2021年6月29日 16時30分 |
主催者 | 内村朝樹、金村佳範、竹内裕隆 |
講演者 | 富岡 駿允 氏 |
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内容 | 量子力学において系の時間発展を求めることは,ハミルトニアンによって定まる微分方程式を解くことに相当するが,多体系などの複雑な系においてはこの微分方程式を解くのは一般には難しい.そこで,簡略化された,しかし系の振る舞いがよく分かるような方程式を代わりに考えるということがしばしば行われている.この代わりの方程式の解が元の時間発展の解をどれくらいの精度で近似できているかを評価する定理を断熱定理 ( adiabatic theorem ) という.断熱定理には,定理の仮定や近似の評価に関して様々なバージョンが知られている.本講演では,量子力学の数学的側面に関する導入から始め,私が現在読んでいる論文 arXiv:1707.01852 で証明されている格子上のフェルミオンのなす多体系における断熱定理について紹介する. |
資料 | |
URL | https://sites.google.com/keio.jp/mathscionlineseminar |