セミナー

微分幾何・トポロジーセミナー

タイトル ケーラー多様体と(概)接触多様体におけるNadirashvili型定理について
開催日時 2024年7月2日(火) 16:30-18:00
主催者
講演者 成田 知将 氏 (名古屋大学)
場所 矢上キャンパス14-733(14棟7階ミーティング3)
内容 与えられたコンパクト多様体Mにおいて, 体積が1となるようなリーマン計量全体を考える. このとき, 計量から定まるラプラシアンの最小正固有値は, そのような計量全体の上の汎関数とみなせる. Nadirashvili(1996)は, 計量gがそのような固有値汎関数の臨界点であるとき, ラプラシアンの固有関数の適当な組が(M,g)の球面への等長極小はめ込みを与えることを示した.
Apostolov-Jakobson-Kokarev(2015)は, リーマン計量全体ではなく, コンパクトケーラー多様体においてケーラー類を固定して固有値汎関数の臨界点を調べ, Nadirashvili型定理を得た.
講演者はコンパクト複素多様体において, 体積が1となるようなケーラー計量全体を考え, 固有値汎関数の臨界点について考察することで別のNadirashvili型定理を得た. 本講演では, ケーラー多様体におけるそれら2つのNadirashvili型定理を説明したのち, 最近取り組んでいる(概)接触多様体上のNadirashvili型定理について述べる.
資料
URL

PAGETOP