学科紹介

数理科学とは

「科学の言葉」である数学を研究するとともに,「数学」を共通の言葉として様々な科学に通じる「理(ことわり)」を明らかにしようとする学問が数理科学です.

最近では,純粋に数学の理論として研究されていたことが物理数学で重要な役割を果たすことがわかったり,逆にカオスやフラクタルといった現実の現象を解明する試みが数学の大きな発展をもたらしたりと,大きな視野で「数理科学」としてとらえることの必要性が認識されています.また数理科学において,不確実性を伴って観察される現象に対して,その背後に潜む構造を推論し,検証するための理論や方法を論ずるとともに現実の問題を解析して意思決定を支援する学問である統計学の重要性の認識は近年特に高まっています.理論と現実を結びつけたり,大量のデータを処理するためにコンピュータを活用することも不可欠であり,そしてコンピュータの計算原理の研究もまた数理科学の一分野です.このように数理科学は,論理を追究する数学としての一面と他の科学分野とダイナミックに関係して発展する一面を合わせ持っています.

「数理科学」は,もっとも歴史の古い科学でありながら普遍的な学問である数学を根幹としながら,つねに新しく,大きな可能性をもった学問分野なのです.

教育目標

確実な数学の素養のもとに,変化する現代に揺るぎない人材の養成

抽象化・普遍化された理論の研究によって,物事の本質にアプローチすることが数理科学の使命であるといえます.そのためには,なにより理論的な基礎の理解が必要となります.数理科学科ではこのような考えのもとに,数学の基礎理論の理解を教育の目標としています.

また,データを統計学的に扱うための理論的基礎,コンピュータ計算の基礎原理なども,それぞれの分野における教育の目標となっています.

このように理論的な基礎を十分に身につけることこそが,どのように変化する状況にあっても本質的なものを見きわめる力を養うことになると考えています.

また,抽象的・普遍的に物事を見ることができ,それをもとに確実な判断を示すことのできる人材の育成が,数理科学科に求められていると考えます.

教育プログラム

2つの専攻

数理科学科には,「数学専攻」と「統計学専攻」の2専攻があり,数学専攻の卒業生には学士(理学)の学位が,統計学専攻の卒業生には学士(工学)の学位が与えられます.この制度は,数理科学科における理論から応用までの幅広い教育および研究に対して特別に認可されているものです.卒業研究としてどのようなテーマを選ぶ計画であるかに基づいて,3年次進級のときに各自がどちらの専攻にするかを選択します.

2つの専攻では必修科目が異なりますが,学生独自の計画に基づいて両専攻にまたがった履修をすることも可能であるように配慮されています.