Stevensさん還暦記念集会

北島です。ボストンで開催された研究集会「http://math.bu.edu/Glennfest/">p-adic variation in number theory」のことを書こうと思います。

2014年6月2日から6日に米国ボストン大学で開催されたGlenn Stevensさんの還暦を祝う研究集会「p-adic variation in number theory」に、慶應から栗原先生、平野さん、村上さん、北島、佐野君、後藤君、尾身君、根本君が参加しました。2日目には栗原先生の講演もありました。バラバラに行くのも経験ということで、航空券は各自が予約することになっていましたが、直行便が1日に1便だけ存在していたので、結局ほぼ全員が同じ便でした。前回ボストンに行ったときは直行便が無かったので、今回の直行便での移動は比較的に楽でした。

研究集会には、MazurさんやTateさんなど、論文やセミナーでよく名前を見聞きするような世界的に有名な数学者が何人も参加しており、全体の参加者数も200人を超える大規模なもので、熱気にあふれていました。これだけの人が集まるのも、Stevensさんの人柄の表れでしょう。

研究集会の講演は、MazurさんによるStevensさんの業績紹介から始まり、p進保型形式、p進変形、p進L関数、Euler系、BSD予想に関する話など全部で25講演ありました。いくつもの講演でEigen varietyが頻出し、これからはEigen varietyは常識として扱われる気がしました。各講演の終わりには質問時間があります。今回、私と村上さんは発表するわけではないので、質問することを課題としていました。私は3日目の講演で質問をしたのですが、Mazurさんが既に質問したことと同じだったらしく、質問を取り下げることになってしまいました。村上さんは4日目にpairingの計算法について質問できました。総じて話が難しかったのですが、有意義な情報も得られ、いい刺激を受けることができたと思います。

食事について書こうと思います。
朝食と昼食は会場の近くでとりました。最初のころは昼はレストランに入りましたが、どこもボリュームが非常に多く、食べきるのが結構大変でした。そこで、途中からは喫茶店やコンビニで軽く済ますようになりました。ボストンは魚介類を使った料理が有名で、夕食はKenmoreまで出てオイスター(牡蠣)やロブスター、クラムチャウダー等を食べました。ビールも頼みましたが、やはり我々日本人は幼く見えるようで、よくパスポートを提示するよう言われました。パスポートを持っていなかったためにビールを飲めなかった人がいるという話を聞いていたので失敗せずにすみました。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク