グラフ理論を中心とする組合せ論の理論的研究がテーマである.特に,グラフの大域的な部分構造の存在に興味を持って研究を行っている.今までに行ってきた研究は以下の通りである. (1) 連結度を保存する辺の縮約に関する理論: 特に3連結性を保存する縮約については,注目すべき定理と予想を提起した. (2) グラフの因子理論: 与えられた次数制約をもつ全域部分グラフや,各連結成分に制約をもつ全域部分グラフが存在するため条件に関する研究. (3) グラフのパス・閉路に関する理論: あらかじめ指定された頂点や辺を通る閉路の存在に関する研究,グラフを閉路やパスに分割する問題などを行っている. (4) 閉曲面上のグラフ: 閉曲面上に埋め込まれたグラフの組合せ的性質,特にハミルトン性に関連する性質についての研究を行っている.
その他の組合せ論研究としては,極値集合論において被覆数を限定した交差族のサイズに関する研究,平面の整数距離グラフの研究などを行っている.
|