理系の西洋哲学史: 哲学は進歩したか? (大学院講義ノート; Webバージョン 203 pp.) [リンク;理系の西洋哲学史 (Koara 2018)]
目次
まえがき [リンク;Koara]
第1講コペンハーゲン解釈(量子言語) の速習: [リンク;Koara]
1.1 量子言語(=測定理論) の概要(cf. 文献[KOARA 2018; コペン]) 2
1.2 世界記述の哲学の発展史と本書の目的; 13
1.3 実在的世界記述と言語的世界記述; 19
1.4 量子言語からの帰結; 25
1.5 進歩問題の解決とその系(心身問題と因果問題); 29
第2講 古代ギリシャ哲学(ソクラテス以前);  37 [リンク;Koara]
2.1 タレス:最初の哲学者:「万物の根源は水である; 37
2.2 ピタゴラス; 42
2.3 ヘラクレイトスとパルメニデス; 47
2.4 ゼノン(BC490 - BC430)  ; 54
第3講 ギリシャの三哲(ソクラテス、プラトン); 61 [リンク;Koara]
3.1 プロタゴラスとソクラテス(哲学が文系になった); 61
3.2 プラトン(BC.427 頃- BC.347 頃) ; 66
3.3 プラトン:空想的言語的世界記述; 70
3.4 二元論のキーワード; 74
3.5 プラトンのアカデメイア;幾何学を知らぬ者, くぐるべからず; 78
3.6 まとめ: プラトン流の哲学の語り方; 81
第4講 ギリシャの三哲(アリストテレス); 87 [リンク;Koara]
4.1 アリストテレス;万学の祖; 88
4.2 運動・変化の根源は何か? ; 92
4.3 アリストテレスの三段論法; 96
第5講 アレクサンドリア周辺; 101 [リンク;Koara]
5.1 アレクサンドリア周辺; 102
5.2 ユークリッド (幾何学に王道なし)  ; 103
5.3 アリスタルコス; 古代の地動説; 113
5.4 アルキメデス;(エウレーカ(発見した)); 115
5.5 エラトステネス; 古代最大の測定者; 122
5.6 クラウディオス・プトレマイオス;天動説; 124
第6講 中世- 暗黒時代- 127 [リンク;Koara]
6.1 アウグスティヌス(AD. 354 年- 430 年); 128
6.2 スコラ哲学; プラトン派からアリストテレス派へ; 138
6.3 ゼロの発見; 141
6.4 神の存在証明 ; 144
6.5 普遍論争; 147
6.6 オッカムの剃刀; 154
第7講 近世; 天動説から地動説へ; 157 [リンク;Koara]
7.1 パラダイム・シフト; 158
7.2 経験論の祖ベーコン(1561 年- 1626 年): 帰納主義;イドラ; 161
7.3 天動説から地動説へ; 164
7.4 『新科学対話(ガリレオ)』で、いまだに不思議なこと; 170
7.5 ニュートン登場『プリンキピア』; 172
7.6 再考 [座標とは何か?]; ニュートンはなぜ微分方程式を使わないでプリンキピアを著したのか? ; 177
第8講 近代哲学の父;デカルト 183 [リンク;Koara]
8.1 コギト命題と自己言及的命題; 184
8.2 「我思う, ゆえに我あり」と我思う(デカルト『方法序説』; 189
8.3 デカルトの戦略; 193
8.4 デカルト哲学と量子言語のキーワード対応; 197
第9講 近代哲学(ジョン・ロック、ライプニッツ, バークリー) 203 [リンク;Koara]
9.1 イギリス経験論の祖ジョン・ロック(1632 - 1704); 204
9.2 第一次性質と第二次性質; 208
9.3 「イギリス経験論vs. 大陸合理主義」という演出; 212
9.4 ライプニッツ=クラークの往復書簡; 214
9.5 唯心論:バークリー「存在するとは知覚されること」; 218
9.6 測定しなかった懐疑主義者:ヒューム『人間本性論』; 227
第10講 カント;純粋理性批判; 観念論の発見235 [リンク;Koara]
10.1 ご冗談でしょう. カントさん: 二律背反(アンチノミー) ; 236
10.2 カントの認識論; コペルニクス的転回 243
10.3 まとめ;デカルト=カント哲学; 248
10.4 未解決問題;因果関係とは何か? ; 258
10.5 「フッサールから脳科学へ」は本流か?; 252
第11講 言語哲学; 267 [リンク;Koara]
11.1 言語論的転回『論理哲学論考』; 268
11.2 哲学者の資質は, 言葉の力; 272
11.3 言語論的転回で蘇る純粋理性批判; 276
11.4 「哲学は進歩する」の系; 283
第12講 あとがき; 287 [リンク;Koara]
12.1 当然のことであるが, 文学部哲学科の哲学は文芸的; 287
12.2 量子言語は二元論的観念論の唯一の科学的成功例; 288
12.3 最後のまとめ; 296
12.4 最後に; 297
参考文献; 301 [リンク;Koara]
索引; 301 [リンク;Koara]