学業の試験も、測定の一種である。 この場合、二つの誤差を考慮しなければならない。 一つは、測定誤差で、 「問題の良し悪し」である。 良問では、生徒の学力がかなり正確に反映されると考えるのは自然 だろう。 二つ目は、 システム誤差である。 これは生徒個々の体調等による得点のばらつきである。 問題の良さを次の信頼性係数で定義するとしよう: \begin{align*} \mbox{ [信頼性係数] }^2 = \frac{\mbox{[システム誤差]}^2}{ \mbox{[システム誤差]}^2+\mbox{[測定誤差]}^2 } \end{align*} このとき、次の問題を考えたい: \begin{align*} \mbox{[信頼性係数]を如何に求めるか? } \end{align*} この章では、この問題に答える。
この章は、次の論文の抜粋である。

$(\sharp):$ K. Kikuchi, S. Ishikawa, "Psychological tests in Measurement Theory," Far east journal of theoretical statistics,} 32(1) 81-99, (2010) ISSN: 0972-0863
この論文は、菊池耕士博士(熊本高専)に負う部分が多い。




Again recall that, $\S$1.1, 我々の目的は次図を主張することである:
  • 図1.1: 世界記述の発展史の中の量子言語の位置
上図(特に, ⑦--⑨)から、量子言語は次の3つの特徴をもつと言える: $$ \left\{\begin{array}{ll} \mbox{ ⑦ :量子力学の標準解釈} \\ \mbox{ $\qquad$ (i.e.,コペンハーゲン解釈の真の姿) } \\ \\ \mbox{ ⑧ : 二元論的観念論の終着点 (デカルト=カント哲学) } \\ \\ \mbox{ ⑨ : 未来の理論統計学 } \end{array}\right. $$