アブストラクト ( Chap. 7 ) 大学の統計学の標準の教程では, \begin{align*} \overset{①}{\underset{\text{ (最尤法,モーメント法等)}}{\text{ $\fbox{推定}$}}} \longrightarrow \overset{②}{\underset{\text{ }}{\text{ $\fbox{信頼区間}$}}} \longrightarrow \overset{③}{\underset{\text{ }}{\text{ $\fbox{統計的仮説検定}$}}} \longrightarrow \overset{④}{\underset{\text{ }}{\text{ $\fbox{分散分析}$}}} \end{align*} のように進むのが定番である. 前章では、② と③ (信頼区間と仮説検定)に関わった。 この章では,量子言語の言葉で④ ( ANOVA(= 分散分析))を説明する.
本章の詳細は,

[a]:S. Ishikawa, "ANOVA (analysis of variance) in the quantum linguistic formulation
を見よ.




$\S$1.1で述べたように, 我々の目的は次図を主張することである:
  • 世界記述史の中での量子言語の位置
上図(特に, ⑦--⑨)から、量子言語は次の3つの特徴をもつと言える: $$ \left\{\begin{array}{ll} \mbox{ ⑦ :量子力学の標準解釈} \\ \mbox{ $\qquad$ (i.e.,コペンハーゲン解釈の真の姿) } \\ \\ \mbox{ ⑧ : 二元論的観念論 (デカルト=カント哲学)の終着点 } \\ \\ \mbox{ ⑨ : 未来の理論統計学 } \end{array}\right. $$