履修及び研究について

  1. 教育・研究方針
  2. 前期博士課程(修士課程)の履修科目と修了要件
  3. 後期博士課程の修了要件

3. 後期博士課程の修了要件

数理科学専修では,後期博士課程の学生の教育を積極的に行っていきます. 後期博士課程の学生には,修士課程で修得した専門知識や指導を受けた研究の方法を基礎として,自立して各々の研究を推進していくことを期待します. 指導教員および数理科学専修は, 各学生の研究への助言や指導を精力的に行っていきます.

後期博士課程の修了判断

数理科学専修においては,後期博士課程の学生に対して,以下のことを主な目的として,教育を行います.

  1. 高度な研究を行っていける能力を養うこと
  2. 数理科学の分野で明確な成果を得ること
  3. 指導者として社会に貢献できる資質を養うこと

後期課程博士の修了判断について

学位申請を希望する学生に対しては,申請前に予備セミナーを行います. 予備セミナーに合格すると, 予備審査に進むことができます. 予備審査に合格して, 所定の書類を提出すると本審査となります.

学位取得については,指導教員と忌憚なく相談してください. 学位取得の資格がある学生には短期修了を推奨します. 数理科学専修は,研究成果をできるだけ広く公表し,評価を得るべきであると考えています.学生諸君には,各自の研究成果をその研究分野できちんと評価されている学術誌等に積極的に投稿することを奨励します.

学位取得のための標準の条件は, 相当する研究分野において一定の評価が得られている学術雑誌に,学位論文の骨子となっている,欧文論文を含む学術論文が2篇以上掲載もしくは掲載受理(アクセプト)となっていることです.

骨子になっている論文は最終試験までに掲載受理(アクセプト)となっていることが必要です. また,以下の場合についても, 修了要件をみたすと認めることがあります.

  1. 1編の論文だけであっても, この基準に相当して余りあるような,優秀な成果が単著として得られた場合
  2. 1編目の学術論文はすでに掲載または掲載受理が決定されていて、投稿済みの2編目の学術論文の正確さが、学位論文の審査委員会により認められた上で、その内容が、
    1. 学術雑誌の査読者による中間査読結果として高く評価されている、
    2. 当該専門分野における国際会議報告集等で公表済みである、
  3. など国内外の当該専門分野からすでに高い評価を得ていることが公に認められ、2編目の論文が早晩学術雑誌に出版されると十分に判断できる場合。

なおここで,数理科学専修が考える一定の評価が得られている学術雑誌とは,例えば

  1. 米国数学会が出版しているMathematical Reviewsにおいてレビューを受けている欧文論文雑誌
  2. 専門学会が出版または編集を行っている学術雑誌

などです.成果の公表には,国際的に評価を受けることが望ましいので,欧文論文の出版や国際会議での発表を積極的に奨めます.

上記の修了要件が満たされた学生は,指導教員に学位申請について相談し,学位予備審査のためのアドバイスを受けてください.

学位審査のプロセス

学位申請は,基礎理工学専攻で合意されたプロセスに従って行われます. 以下は,時系列を追ってそのプロセスを述べたものです

  1. 予備セミナー

    予備セミナーは,これから提出する予定の学位論文に対し,審査を開始するに値するものかどうかを判断するために,指導教員の推薦のもと,専修主任が開催します.学位申請予定者は,予備セミナーにおいて学位論文の内容を数理科学専修の教員全員に対して説明し,その後の専修会議において承認されれば,予備審査に進むことができます.予備セミナー開催時には,博士論文(下書き),履歴書,論文目録,参考論文のファイルを準備しておくことが必要です.

    このときの論文目録には,学位論文に関連する学術論文は,予備審査の際の参考になるよう,投稿中のものも含めて記載してください.(学位申請の際に学事に提出する論文目録には,原則として投稿中のものは含めないでください.)

  2. 予備審査

    予備審査は,主査(指導教員)と副査予定者が行います.その審議結果は,数理科学専修会議に報告され,そこで承認を得ると学位申請が可能となります.

    数理科学専修では,通常,予備審査に十分な時間を費やします.

  3. 学位申請(受理申請)

    学位申請にあたっては,次の書類が必要です.

    1. 学位申請書(所定用紙による)
    2. 学位論文の要旨(和文,英文(所定用紙による))
    3. 論文目録(所定用紙による)
    4. 履歴書(所定用紙による)
    5. 参考論文ファイル

    これらを理工学部学事担当に提出します.とくに,論文目録には,

    • 学位論文に関係する学術論文(掲載または掲載受理のもの)
    • 参考論文(学位論文に直接関係しない業績)
    • 国際会議や学会等における発表記録

    などについて,指導教員の助言のもとで記載します.この申請書類は,基礎理工学専攻教員会議に諮られます.

  4. 主査,副査による審査

    専攻教員会議で学位申請が受理された後,主査・副査による審査が行われます.この段階で,主査・副査の助言のもと,学位論文を修正し完成させます.

  5. 公聴会,最終試験(語学および学力確認も含む)

    公聴会は,主査・副査出席のもと,公開で行われます.また通常,公聴会の直後に,主査・副査からなる審査委員によって,語学および学力確認を含む最終試験が行われます.

  6. 学位申請(審査)

    学事に,製本済みの学位論文2冊を提出します.また,受理申請時に提出した書類に修正や変更がある場合には,主査の先生と相談の上,再提出してください.

    特に,投稿中の論文がアクセプトになったり,アクセプトされていた論文が掲載されたりした場合には,必ず修正して下さい.

    この書類をもとに,専攻教員会議において,主査による審査報告に基づく審議が行われます.

3. 学位申請(受理申請)と,6. 学位申請(審査)の手続きの詳細については, 理工学部学事担当のホームページ「博士学位申請手続き要綱」を見てください. いずれも,基礎理工学専攻教員会議開催日の2週間前が提出期限となっています.

語学・学力確認試験について

語学・学力確認試験については,審査を担当する委員(主査・副査)が行います. 語学については,学位論文が英文で書かれている場合には,その論文における 英文を中心に審査を行います.また,欧文論文の出版や国際会議の発表等も確認対象とします.必要な場合は,審査員による語学学力確認試験を行います.

学力確認試験は,専門に関連する学術について,質疑応答の中で確認します.

審査対象学位の種類

数理科学専修では, 後期博士課程修了対象者に対し 1)博士(理学),2)博士(工学)の 両方の審査を行います.学位の申請にあたっては,指導教員と よく相談をして,学位の種類を決めてください.

その他の相談

博士課程在学中のさまざまな問題については,基本的には担当の指導教員に相談してください.

必要があれば,専修主任,大学院学習指導の先生の他指導教員以外の数理科学専修所属の先生方にも相談をしてください. メールでも構いません.


その他,必要事項については随時掲示をします.数理科学専修掲示板・数理科学科掲示板をよく見てください.