名前梅原 守道
所属基礎理工学専攻/数理科学専修
研究分野偏微分方程式/流体力学

「圧縮性粘性流体星の運動の数学解析的研究」

 天体は,多数の気体分子がその自己重力の作用によって凝縮したものを原型としますが,巨視的なスケールで宇宙空間を観測したとき,無数の天体間で作用しあう自己重力はそれらの星々を再び凝縮させ,銀河,さらには銀河団などの大規模な集合を構成しています。空間スケールの異なるこれら幾重もの構造を解析する際,それらの運動は,数学的には流体の基礎方程式系を用いた初期境界値問題として統一して記述することができます。

 私は現在,自己重力作用・熱放射・熱核反応(化学反応)過程などを取り入れた圧縮性粘性熱伝導性流体の空間一次元モデル,並びに空間三次元球対称モデルに対する自由境界問題(流体星の形状決定問題)に主に取り組んでいます。このような流体星の問題については,物理状況を適切に方程式系に反映させたモデルに対しての数学的結果が充分に得られているとはいえず,既存の研究より妥当かつ豊富な現象を包含しうるモデルに対する数学理論の構築を目標に,現在鋭意取り組んでいます。